印刷物を作るにはいろいろな方法があります。初めて印刷物の制作を依頼する時にはわからない事も多いと思います。そんな方へ、ポスター制作を依頼する際に重要な４つのポイントを紹介します。

ポイント1　依頼するのなら印刷会社がオススメ

ポスター制作を受け付けてくれる会社は、広告代理店、デザイン会社、印刷会社など、さまざまあります。なるべく安く、良いデザインで作りたいのであれば制作から印刷までの工程を自社で行なえる印刷会社がオススメです。

多くの場合、広告代理店やデザイン会社に頼むよりも費用がかからず短納期で制作することが可能です。一般的に、広告代理店はデザインをデザイン会社に、印刷を印刷会社に外注します。デザイン会社が依頼を受けた場合も、印刷は印刷会社に外注します。

ですから、印刷会社にデザイナーが在籍している場合は、直接印刷会社に依頼するのが最も早いのです。

ポイント2　制作依頼する際に用意しておくと良いもの

（１）使用したい写真・画像（印刷物、デジタルデータ）

ポスターに使用してほしい写真データなどがあるなら、用意しておけば印刷会社がその写真を使用したレイアウトで提案してくれます。その他にも何点か予備の写真・画像を用意しておけばデザインを考案するうえで幅が広がりますので、制作の手間と時間も少なくなります。

（２）原稿

入れて欲しい内容を、手書きやデジタルデータ（word、一太郎など）で用意しておきます。デジタルデータで用意しておくと制作作業の手間も省け制作価格も安くなります。

（３）参考となるポスターやイメージ図

自分が思い描くイメージがあるならそれを図にしたり、イメージの参考となるポスターを用意したりしておけば、言葉で説明するよりも伝わりやすいです。パソコンでイメージを作ることが難しければ手書きでも構いません。

ポイント3　余裕をもった工程を組む

ポスター制作にあたってどれくらいの時間がかかるのか、さまざまな条件により変わってきますので、まずは早めに印刷会社へ相談し希望納品日を伝えスケジュールを組んでもらいましょう。

当然のことですが、印刷会社も多くの案件を抱えています。そんな中で、ギリギリのタイミングで緊急の案件を持ち込んでしまうと、従業員に無理な残業を強いることにもなりかねず、そのコストは制作費に跳ね返ってしまいます。

例えばイベントの宣伝のためのポスターを作るということであれば、いつまでに必要かわかっているわけですから、そこから逆算してスケジュールを作成しましょう。

デザインというのは「一発OK」になるとは限りませんので、修正にかかる時間も見積もっておいた方が安全です。

また、条件によっては想像しているよりも多くの時間が必要となるかもしれません。例えば、どうしてもポスターに会うイメージ写真がない時に撮影から行う場合や、イラストレーターにイメージイラストの作成を依頼しないといけない場合など、時間がかかってしまいます。

どんなに遅くとも１ヶ月前までには相談するようにして下さい。その際に、「○月○日までに必要なんです」と伝えれば、よりスムーズに進めることができるでしょう。

ポイント4　良いデザインに必要不可欠な“コミュニケーション”

お客さんと印刷会社とがお互いに意見や提案を出し合って形を作っていく事が、良いデザインに仕上げるために重要なことです。わからない事があれば素直に聞き、意見や要望はしっかりと伝えることで、お互いに納得のいく素晴らしいポスターが仕上がるでしょう。

印刷会社に発注したあとも、デザイン案の提示や修正依頼など、複数回にわたって打合せが必要になります。仕事が忙しいなどの理由で印刷会社の担当者と会う時間が無いとしても、電話やメールでコミュニケーションを取ることは可能です。

しかし、注意していただきたいのは、Eメールは「フリーメールを使っている」「添付ファイルが重すぎる」「アドレスが一文字間違っている」など様々な理由で届かないことがあります。

また、普段メールを使っていない方ですと、メールが来ていることに気づくのが遅れ、制作スケジュールを遅らせる原因になります。メールを送ったときは、送信者の方から電話でメールを送ったことを伝えると、コミュニケーション良くよりスムーズに進むでしょう。

まとめ

ポイント１　印刷会社に相談すると安上がりになる可能性が高い

ポイント２　あらかじめ写真素材や原稿を用意しておくと早く進む

ポイント３　制作には時間がかかるので早めに相談する

ポイント４　印刷会社と密にコミュニケーションを取ることが重要

ポスターを作る上でいろいろなルールやポイントがあります。知っておくと制作がスムーズに進行したり、費用も抑えられたり、品質の良いものが出来上がってきます。初めて依頼する場合にはわからないことが多いと思いますが、臆することなく印刷会社に問い合わせて、いろいろと聞いてみてくださいね。