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オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い。インクジェット印刷の活用。 3種類の印刷方法を使い分けて納期短縮&コストダウン!

2016年10月01日



色々な印刷会社のホームページを見て回ると、「オフセット印刷」「オンデマンド印刷」「インクジェット印刷」の3つの言葉を目にすると思います。



この3つが現在よく使われている印刷方法です。当然、この3つの印刷方法は、全て違った長所と短所があり、依頼したい印刷物の内容により使い分けることで、納期短縮やコストダウンだけではなく、品質向上まで可能になります。



特に「オフセット印刷」「オンデマンド印刷」は現在もっとも主流となっています。



まず、この二つの印刷方法を比較してみましょう。



①  長所を知り、依頼したい内容に合った印刷法で印刷しましょう。



大量印刷ならオフセット印刷の方が価格を抑えられ、品質も良い。

少量印刷ならオンデマンド印刷の方が価格を抑えられ、短納期が可能。



オフセット印刷は、印刷の一枚単価が安く、大量印刷であればあるほど、オンデマンド印刷より安く済みます。オペレーターの技術力に左右されますが、品質の上限も高く、デザインにもお金をかけた大手企業の広告物は、ほぼオフセット印刷です。



オンデマンド印刷は、主に高品質なレーザープリンターで印刷する方式で、オフセット印刷に必要な「版」を使わない為、印刷前の準備費用がなく、1~1000枚程度の印刷数では、オフセット印刷よりお得な場合が多いです。個人の名刺印刷など、大量の紙を使用しない印刷に向いています。



さらに、インクではなくトナーを使用する為、乾くのを待つ必要が無く、印刷から納品までの工程が大幅に短縮されます。



最近のオンデマンド印刷機は性能が高く、オフセット印刷とさほど見分けが付かないほど、かなり綺麗な印刷が可能になってきています。



②  短所を知り、無駄な時間や費用が出ないようにしましょう。



オフセット印刷は、「最低限かかる費用」が存在する為、少量印刷には不向き。

オンデマンド印刷は、1枚1枚のコストが高く、大量印刷になると値段が上がる。



オフセット印刷は、印刷に入る前に「版」の用意や、その他複数の準備工程を行う為、それなりの準備費用と時間を要します。



オフセット印刷では、インクが乾く時間も必要です。紙によって、乾きにくいものもありますので要注意です。(上質紙などが乾きにくいです)



最近では、UV印刷(専用のインクを使用し、紫外線を当てることでインクを硬化させる印刷技術)という、インクがすぐに乾く印刷がありますが、従来のオフセット印刷より費用がかかります。



オンデマンド印刷は、準備時間・費用が少ないものの、1枚単価が高く、大量に印刷すればするほどコストパフォーマンスで、オフセット印刷に差をつけられてしまいます。



しかし、準備やインクが乾く時間などがかからない為、オフセット印刷では、どう頑張っても納期的に間に合わない印刷物は、オンデマンド印刷でなんとか間に合わせることも可能な場合もあります。費用は掛かってしまいますが、最終手段として覚えておくと良いでしょう。



③  大きい印刷物にも対応できるか注意しましょう。インクジェット印刷の存在



オンデマンド印刷は一般的に、A3サイズ(420✖297mm)以上の印刷は対応してない場合がほとんどですので注意しましょう。



オフセット印刷も、印刷会社の導入機種によって対応サイズが異なります。オンデマンド印刷より対応サイズは大きいものがほとんどですのでA3サイズよりも大きい印刷物はオフセット印刷で印刷します。



注意が必要なのは、A1サイズ(594✖841mm)からB1サイズ(728✖1030mm)のさらに大きいサイズを印刷したい場合です。A1サイズ以上の印刷に対応した機種を導入している印刷会社は多くはありません。



大きいサイズを大量に印刷したい場合は、対応できる印刷会社を探すしかありませんが、少数の印刷で良い場合は、「インクジェット印刷」がお勧めです。家庭用のプリンターのほとんどもインクジェット印刷ですが、ここで紹介したいのは、ロール紙に印刷できる「大型インクジェットプリンター」によるインクジェット印刷です。



インクジェット印刷は、オンデマンド印刷以上に単価が高く、印刷速度が遅いです。しかし、オンデマンド印刷と同様に前準備が必要なく、1枚だけの印刷が可能です。2~3か所に貼る大きなポスターがほしい時などに最適です。インクの乾きも早いので、出荷までの流れがスムーズです。



印刷会社によっては、インクジェットプリンター用の色々な用紙の在庫で抱えていない場合もありますので、もっとも使われている、光沢がある「コート紙」か、光沢がない「マット紙」の2種類の用紙から選ぶのが妥当です。その他の用紙への印刷は印刷会社に要相談です。



まとめ



依頼したい印刷物の数量・納期などにあった印刷法を選ぶことで、コストダウンや納期短縮、品質アップが可能です。

良心的な印刷会社でしたら、こちらから言わなくても、最適な方法を提案してくれるとは思いますが、知っておいて損はありません。

その他に印刷したい絵柄や紙の種類によっても、得意不得意があったりします。細かい詳細は、どの印刷法かだけではなく、その印刷会社が導入している機械の「機種」によって得意不得意、または可能か不可能かも変わってきますので、まず、自分が頼みたい印刷物に合っているか、印刷会社に相談するのが良いでしょう。


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