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フォントを知ることでワンランク上のデザインを目指そう! フォント選びの3つの基本知識

2016年10月20日

最近ではデザイナーでなくてもワード、エクセルなどのオフィスソフトを使って、
簡単な印刷物なら自分でデザインするという方も多いのではないでしょうか?
そんな方を悩ます問題の一つに「フォント選び」があります。
フォントの知識を身につけることでワンランク上のデザインを目指しましょう。

①フォントの分類と種類を知る

世の中には無数のフォントが存在しますが、フォントは大きく分類することができます。
この分類を知っておけば、フォントを探したり、選んだりする時にとても便利です。

 


最もよく使われる基本書体の一つ。
カチッとしたイメージでインパクトがあり力強いタイトルなどに使われます。
主なフォント:新ゴシック、ロダン、平成ゴシック体など

 


最もよく使われる基本書体の一つ。
文章など、特に縦書の文章に使うと読みやすい書体です。
主なフォント:リュウミン、マティス、平成明朝体など

 


ゴシック体の角が丸みを帯びた書体で、柔らかい印象を与えます。
主なフォント:じゅん、スーラ、平成丸ゴシック体など

 


筆で書いたような書体で、和の雰囲気を醸し出します。
少し硬い挨拶状などによく用いられます。
主なフォント:正楷書体、有澤楷書体、行書体、角新行書体など

 


柔らかで可愛らしいポップ体、手書き風の書体、迫力のある勘亭流などなど

市販されている主なフォントシリーズ

モリサワフォント:http://www.morisawa.co.jp/fonts/
フォントワークス:fontworks.co.jp/
ダイナフォント:http://www.dynacw.co.jp/product/product_package.aspx

この他にもフリーで利用できるフォントもインターネットで公開されています。
ぜひお気に入りのフォントを探してみてください。

②フォントの大きさ太さとその関係

フォントの大きさ
フォントの大きさを表す単位としてPT(ポイント)とQ(級)があります。

 
   

今はPTを使われることが多いですが、パソコンが普及する以前の時代にはQという日本独自の単位が使われていました。
1pt≒0.3528mm、1Q=0.25mmとpt=Qではないので気をつけましょう。
慣れないうちは、数値と実際の大きさがリンクしないため戸惑うかもしれませんが、
慣れてくると数値をみて文字の大きさがイメージできるようになってきます。

 

フォントの太さ
フォントを太くしたいときどうしているでしょうか。ワードなどのソフトでB(ボールド)の機能を使ったり、線を付けて太らせていませんか?

そうすれば確かに太くはなりますが、字形の細かい部分が潰れてしまったり、印刷する際に問題が生じる場合があります。
市販されているフォントには同じフォントでも太さ(ウエイト)の違うものが用意されている物が多くありますので極力それらを利用して太さの調節をしましょう。

フォントの大きさと太さは「小さいほど細く、大きいほど太く」するのが基本です。

小さい文字は読みやすさが要求され、小さな文字は細いほど読みやすくなり、文字の形が潰れてしまう心配もありません。
また大きな文字は強調性が求められる事が多く、太いほどインパクトを与え強調できるからです。
この基本から外れたデザインもありますが、まずはこれを基本にデザインしてみる事をお勧めします。

③フォントを加工してさらに目立たせる

目立たせたい文字は大きくすることで強調されますが、フォントを加工することで
さらに強調することができます。

・文字に影を付けて浮き立たせる

・文字を立体的に加工する

・文字の周りに線で縁をつける

・斜体にすることで他の文字と区別をつける

・枠の中に白文字で配置する

などなど、さまざまな加工方法がありますが、やり過ぎると品のないデザインになったり、文字が読みにくくなったりしますので、ほどほどに・・・。

ここで書いたのはフォントの世界の入り口にすぎません。
街なかの広告を見ると様々なフォントが使われているのがわかります。
こんなフォント見たこと無い!なんて気になりだしたら貴方もフォントマニアの一員です(笑

印刷会社にはたくさんの種類のフォントがあります。

お探しのフォントやフォントについて知りたい事があれば、ぜひ一度問い合わせてみてはいかがでしょう?
お気に入りのフォントや珍しいフォントに出会えるかもしれません。

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